梅雨の薬膳

 6月になり雨の日がだんだんと多くなってきました。いよいよ日本では梅雨の時期に入ります。

 しとしとと雨が降り続け、洗濯物が乾かないし… 部屋の中が ジメジメしていますよね…。曇りや雨の日が続くと気分も落ち込みがちだと思います。しかし、この雨は大地を潤し、植物にとって生長に不可欠です。これからやって来る夏の前に、植物がたっぷりと水分を吸収し葉を生長させ、夏に備えているようです。 夏は雨があまり降らないので、私たちの飲む水の貯蓄にも とても大切な意味があります。 まさに恵みの雨です。

 中医学では、この季節は暑い日の体の中の熱の症状と、湿気が多い日の冷えや水の停滞の陰の症状が起こります。体内の陰陽バランスを保つために、その季節にあった食材を選びましょう。

  梅雨の季節は湿度が高く内蔵のの機能に悪影響を及ぼしやすくなります。脾の健康を整え、気を巡らせやすくなるように湿を除く食材を取るようにします。

体内から余分な水分を取り除く食べ物♫

→緑茶、レタス、菊芋、冬瓜、小豆、大豆、黒豆、そら豆、とうもろこし、緑豆

脾の働きを良くする食材♬

→玉ねぎ、お米、人参、トマト、さやえんどう、しらす干し、貝柱

気を巡らせてくれる食材

→しそ葉、鶏肉、茗荷

 旬の食材が多く、薬味でさっぱりといただけそうですね。食欲が落ちないように、薬膳食材を取り入れていきましょう。