前回、陽気が少なくなって来たと感じる日々とお伝えしました。
老化という言葉ひとくくりにも出来ますが、薬膳では、まず始めに出てくる言葉は、【腎虚(じんきょ)】です。腎は、全身の陰陽の源です。そして【精(せい)】を貯蔵しています。体を構成する物質は、気・血・津液・精です。精は、生長、発育、生殖などの働きです。
腎の精が不足すると、足腰のだるさ、白髪、耳鳴り、歯が弱くなる、記憶力低下、性機能低下などが起こります。
つまり、腎の働きをよくするために、精を補うことが大切です。
腎に良い食材として、黒い食べ物です。例えば、黒豆、黒ごま。その他に、貝類、豆腐、卵、牛乳、小麦、豚肉などオススメです。
また、腎は水との関わりが重要です。冷え、尿、排泄、便、むくみなどの時は、くるみ、にら、羊肉、海老、ナマコなどの食材を取り入れると良いでしょう。
そして、普段から、リラックスを心掛けることにより、腎精の消耗を防ぎます。睡眠時間をしっかりとって、生活リズムを保ちましょう。楽観的な考え方(過去にとらわれない、周りの目を気にしすぎない等)が大切です。食生活も冷たい飲み物や食べ物を控えるなど、普段から簡単な【食養】を取り入れていきましょう!