五臓と食薬の関係

薬膳では、五臓という内臓に働きかけて食材を組み合わせることによりバランスを整え身体の精気を補うことが出来ると考えられています。例えば、胃が弱ったときにお粥を食べる場合は、穀類の補気作用を活かしたので、穀類を中薬と考えます。

昔の方々は、実践と経験を通じて食物としての価値が明確なものを「食材」、薬効が目立つものを「中薬」に分類しました。

五臓は肝、心、脾、肺、腎です。

五穀は、麦、黍、稷、稲、豆(穀類は主食とされ五臓を養う)

五果は、李、杏、棗、桃、栗(果物は五臓の働きを助ける)

五畜は、鶏、羊、牛、犬、豚(肉類は五臓を補う)

五菜は、葵、藿、薤、葱、韭(野菜は五臓を充実させる)

このような五行という自然界の分類で表しています。見たことがない漢字も出てきます。まだまだたくさんの分類があります。その関係性を深めて行くことが薬膳を学んでいく楽しみなのかもしれません。

皆さんと一緒にゆっくり親しんでいきましょう!